NFFICE FINANCE
帳簿は二つ、決算は一度
すべての取引が、法定帳簿と親会社の報告通貨に同時に記録されます。月末に本社向けの報告パッケージをスプレッドシートで作り直す人はいません。法定帳簿はベトナムの会計制度TT99(旧TT200)に従います。
単独でも、決裁・給与計算と同じ記録の上でも使えます。
法定帳簿 · TT99 · VND
本社報告 · 本社の会計基準 · JPY
役割別の画面
5人の担当者、1回の月次決算
月次決算に関わる全員が、同じ帳簿の上で作業します。それぞれが見るのは自分の担当部分です。
経理責任者
決算としきい値を担当
経理責任者(kế toán trưởng)が決算チェックリストを運用し、法人のAIしきい値を設定し、申告書を提出前に確認します。
閲覧範囲:帳簿全体と税務申告
買掛金担当
確認待ちの請求書を処理
しきい値を下回った請求書を処理し、仕入先を確認し、支払バッチを準備します。
閲覧不可:給与計算の詳細
現地法人社長
専決限度額の範囲内で承認
限度額までの支払と決算を承認します。限度額を超えるものは本社に回ります。
閲覧範囲:法人の合計と決裁
本社財務
報告パッケージを円で確認
為替レートの基準を選び、本社報告パッケージを受け取り、各法人との内部取引残高を照合します。
閲覧範囲:マッピング済み試算表(VND · JPY)
外部監査人
締め済み期間を閲覧
証憑と監査証跡が添付された状態で締め済み期間を開き、監査に必要なデータをエクスポートします。
閲覧範囲:締め済み期間のみ、編集不可
役割はそれぞれ、同じ帳簿に対する権限のセットです。外部監査人は帳簿をどのように閲覧しますか?
構成
財務モジュールの構成
他社の会計システムに後付けした報告ツールではなく、完全な帳簿です。
仕訳と決算
通常仕訳、定期仕訳、未払・未収の計上、進捗が見える決算チェックリスト。締めた期間は締めたままです。
二通貨報告
現地通貨の法定財務諸表と、報告通貨の本社報告パッケージを、後から換算するのではなく同じ仕訳から作成します。
電子インボイス(電子請求書)の受信
仕入先の請求書が届くと、仕訳の下書きになります。
経費と法人カード
経費精算とカード明細を領収書と照合します。
資金と銀行
銀行取引の連携、支払の実行、銀行照合。
固定資産
資産台帳、減価償却スケジュール、除却。
税務申告
転記済みの請求書から付加価値税(VAT)申告書の下書きを作成し、法人税の予定納付を四半期ごとに管理し、本社への支払には外国契約者税を加えます。税率は専門家の確認を経た税率表から取得します。
法人と内部取引
法人ごとに帳簿と決算を分けて持ちます。本社との残高は一つの画面で照合し、同じ仕訳が移転価格の準備資料になります。
請求書の受信
AIにどこまでの確信を求めるかは、自社で決めます
受信した請求書ごとに、推奨勘定科目と確信度が付きます。しきい値以上なら自動で転記され、下回れば人が確認します。しきい値を動かすと、振り分けの結果が目の前で変わります。
- 助言の文章ではなく、確信度付きの定型化された判断
- しきい値は法人ごとに設定し、他の設定と同じく監査可能
- 修正内容が学習に反映され、同じ仕入先について二度聞かない
- 自動転記されたものも、すべて監査証跡に残る
右のスライダーを動かしてみてください。
自動転記
4/6件
要確認
2/6件
一つの取引、二つの帳簿
一つの仕訳が、ハノイの帳簿と本社の勘定科目表に同時に入ります
Ngõ Trúc Suppliesの請求書は一度だけ転記されます。法定勘定科目にはドン建てで、同じ行が本社の勘定科目には円建てでマッピングされます。どのレートで見るかは本社が決めます。
- 法定勘定科目と本社勘定科目が、二つのシステムではなく同じ行に
- 同じ仕訳を3つのレート基準で並べて表示
- 円の金額はすべてドンの行から換算し、手入力しない
| 法定勘定科目 · TT99 | 借方 | 貸方 | 本社勘定科目 | 取引日 0.00585 | 月平均 0.00577 | 期末 0.00567 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 6423 事務用品費 | 45,000,000₫ | — | 6200 販管費 | ¥263,250 | ¥259,650 | ¥255,150 |
| 1331 仮払VAT · 8% | 3,600,000₫ | — | 要確認 | ¥21,060 | ¥20,772 | ¥20,412 |
| 331 買掛金Ngõ Trúc Supplies | — | 48,600,000₫ | 2100 仕入債務 | ¥284,310 | ¥280,422 | ¥275,562 |
| 借方合計 = 貸方合計 | 48,600,000₫ | 48,600,000₫ | ¥284,310 | ¥280,422 | ¥275,562 |
本社は取引日レートで見ます。円の金額は各行のドン金額 × 0.00585です。
同じ仕訳が、ハノイの法定帳簿と本社の勘定科目に同時に入ります。どのレートで見るかは本社が決めます。
二通貨
本社には違う数字が見える。その理由を説明できます
為替レートが動くと、現地の業績と報告上の業績は食い違います。それを隠すことが目的ではありません。どの基準がどの数字を生んだのかを示すことが目的です。
- 取引日レート、月平均レート、期末レートをレポートごとに選択
- 同じ期間を二つの基準で並べて比較
- 換算差額は埋もれさせず、独立した行で表示
- レートを期間とともに保存し、昨年の報告パッケージもそのまま再現
右側で基準を切り替えてみてください。動くのは右の列だけです。
各仕訳をその日付のレートで換算します。経済実態に最も近い一方、手作業での照合は最も困難です。この例では10月を期末レートで保存しているため、増減率は期末基準で比較します。
電子インボイス
受け取るインボイスも発行するインボイスも、帳簿に入る前に確認します
仕入インボイスは電子インボイス事業者から届き、確認を経てから仕訳になります。売上インボイスも同じ経路で発行され、誤りは削除せず新しいインボイスで訂正します。
- 政令70/2025号で改正された政令123/2020号に準拠
- 仕入インボイスを1件ずつ税務当局の記録と照合
- リスク警告のある仕入先は、支払前に表示
- 売上インボイスの誤りは、原本にひも付けた差替インボイスまたは修正インボイスで処理
どの電子インボイス事業者と直接連携できるかは、導入時に確認します。
受信 · 仕入インボイス
送信 · 売上インボイス
支払 · 経費 · 銀行
承認された申請は、電話ではなく銀行振込ファイルになります
購買と経費は、グループウェアで決裁権限規程に沿って決裁されます。支払も同じルールで実行され、銀行明細が戻ってきて一連の流れが完結します。
1 · グループウェアから
経費・購買の決裁
決裁権限規程に沿って決裁され、領収書や請求書は、そこから作成された仕訳に添付されます。
2 · 支払決裁
現地法人社長が支払を承認
現地法人社長の限度額内ならそのまま進み、超える場合は本社が承認します。
3 · 銀行
振込ファイルを送り、明細を受け取る
銀行向けの支払ファイルを作成し、戻ってきた明細を未払の買掛金と自動で照合します。
!法定の非現金決済基準額以上を現金で支払おうとすると、実行前に停止します。銀行取引の記録がないと、仮払VATの控除と費用の損金算入が認められないおそれがあります。基準額はVAT込みで5,000,000₫で、同じ日に同じ仕入先から複数回購入した金額も合算します。
月次決算
一人の記憶ではなく、全員が見られるチェックリスト
決算は、担当者と前後関係が決まった一連の手順です。本社から数字の進み具合を聞かれたら、電話ではなく画面で答えます。
- 担当者、決算カレンダー上の日程、止まってしまう後続作業まで見えるタスク一覧
- 給与計算、減価償却、引当金は、それぞれのモジュールから転記
- 財務諸表を作成する前に外貨建て残高を再評価
- 締めた期間はロックされ、再オープンすると記録が残る
- 最後のタスクが完了すると、本社報告パッケージを生成
| タスク | 担当者 | 日程 | 状態 |
|---|---|---|---|
| 銀行照合12月1日 | Phạm Thu Trang | D+1 | 完了 |
| 仕入先の請求書を転記142件中142件 | 買掛金担当 | D+1 | 完了 |
| 経費精算の処理38件 | 買掛金担当 | D+1 | 完了 |
| 減価償却の実行自動 | システム | D+1 | 完了 |
| HRからの給与仕訳5,118,066,000₫ | HRチーム | D+2 | 完了 |
| 有給休暇引当金の変動HRの休暇残日数から | HRチーム | D+2 | 完了 |
| 外貨建て残高の再評価未決済残高を期末レートで | 経理責任者 | D+2 | 完了 |
| VAT申告書の下書き転記済みの請求書から | 経理責任者 | D+3 | 完了 |
| 内部取引の照合本社の回答待ち | 本社財務 | D+3 | 保留 |
| 法定財務諸表上の項目の完了待ち | 経理責任者 | D+4 | 待機中 |
| 本社報告パッケージ決算時に生成 | システム | D+5 | 待機中 |
内部取引
報告パッケージを送る前に、本社とハノイで残高を合わせます
本社とハノイの間の経営指導料、ロイヤルティ、借入利息、配当を1行ずつ照合します。一致しない場合は、金額が違うのか、レート基準だけが違うのかを画面が示します。
- 内部取引の項目ごとに双方を一つの表に、ドンと円で
- レート基準だけから生じた差額は、換算差額として表示
- 同じ仕訳が移転価格の準備資料になる
| 項目 | ハノイ · VND | ハノイ → JPY | 本社 · JPY | 差額 | 状態 |
|---|---|---|---|---|---|
| 経営指導料ハノイは取引日 0.00585 · 本社は月平均 0.00577 | 120,000,000₫ | ¥702,000 | ¥692,400 | ¥9,600 | レート基準の違い |
| ロイヤルティ | 210,000,000₫ | ¥1,211,700 | ¥1,211,700 | ¥0 | 一致 |
| 借入利息 | 64,000,000₫ | ¥369,300 | ¥369,300 | ¥0 | 一致 |
| 未払配当金332 · TT99で新設 | — | — | — | — | 決議なし |
¥9,600は、手数料をめぐる不一致ではありません。ハノイは取引日レートで、本社は月平均レートで換算しました。業績ではなく換算による差です。
移転価格の準備資料
勘定科目表
現地の勘定科目を、本社の勘定科目に一度だけマッピング
現地の会計基準と本社の勘定体系は、まず一致しません。マッピングは毎月の照合作業ではなく、管理していく一つの表です。
- 現地の法定勘定科目は、規定どおりに維持
- 本社の体系にマッピングし、必要なら多対一で
- 未マッピングの勘定科目は、決算後ではなく決算前に表示
- マッピングをバージョン管理し、修正再表示した期間も再現可能
- TT200の勘定科目は適用開始日付きのマッピングでTT99に移行し、期首残高を検証
監査・本社
監査人と本社がともに求めるもの
| 時期 | 対応事項 | 元データ |
|---|---|---|
| 毎月 | VAT申告(月次申告の場合) | 転記済みの請求書 |
| 本社への支払に係る外国契約者税 | 内部取引の支払 | |
| 銀行照合 | 銀行取引の連携 | |
| 四半期 | VAT申告(四半期申告の場合) | 転記済みの請求書 |
| 法人税の予定納付 | 当期までの帳簿 | |
| 毎年 | 法人税の確定申告 | 締め済みの年度 |
| 移転価格に関する関連当事者取引の開示 | 内部取引 | |
| 監査済み財務諸表(外国投資企業) | 締め済みの年度 | |
| 随時 | 差替インボイスまたは修正インボイス | 売上インボイス |
| 仕入先のリスク警告 | 電子インボイス(電子請求書)の受信 |
各項目は、それを発生させた記録から開きます。税率は2026年の法令に基づきます。期限は専門家の確認が済んでから表示します。
財務の中のJEV
確信度付きの3つの財務判断
JEVは、請求書・マッピング・決算の変化をその都度読み取ります。しきい値90%以上なら処理して理由を記録し、下回れば判断根拠を添えて人が決めます。
- 自動転記のたびに、それを許可したしきい値が記録される
- しきい値を下回るものは、人を介さずには進まない
- JEVが期間を承認・締め・再オープンすることはない
本日の財務判断
監査証跡 · VN-2026-1142
モジュール連携
財務と他モジュールの接点
帳簿の仕訳のほとんどは、誰かの申請から始まっています。
グループウェアから
決裁文書がそのまま証憑に
購買・経費の決裁は、そこから作成された仕訳に添付されて届きます。
HRから
給与は自動で転記
総支給額、控除額、事業主負担、有給休暇引当金が、適切な勘定科目に振り分けられます。
財務で
決算は一度
法定財務諸表と本社報告パッケージは、同じ締め済みの帳簿から作られます。
| 借方 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|
| 6411 販売部門人件費 | 334 未払給与 | 32,450,000₫ |
| 6411 販売部門人件費 | 事業主負担保険料3383 BHXH 5,678,750₫3384 BHYT 973,500₫3386 BHTN 324,500₫ | 6,976,750₫ |
| 334 未払給与 | 従業員負担保険料3383 BHXH 2,596,000₫3384 BHYT 486,750₫3386 BHTN 324,500₫ | 3,407,250₫ |
| 334 未払給与 | 3335 個人所得税(TNCN) | 854,275₫ |
| 334 未払給与 | 112 預金 | 28,188,475₫ |
| 借方合計 = 貸方合計 | 71,876,750₫ | |
休暇取得3日 → 有給休暇引当金の戻入 4,425,000₫(借方335、貸方6411 · 3 × 32,450,000₫ ÷ 22営業日)
よくある質問
よくいただくご質問
どの電子インボイス事業者から受信できますか?
受信機能は特定のベンダーではなく標準フォーマットを前提に作られており、直接連携できない場合はメールやファイルのアップロードでも受信できます。取引先が利用している事業者をお知らせいただければ、ご契約前に一つずつ確認します。
本社報告パッケージの代わりに、本社のERPへエクスポートできますか?
はい。マッピング済みの試算表を、ERPが求める形式で定期的にエクスポートします。本社報告パッケージは唯一の経路ではなく、選択肢の一つになります。
再オープンが必要になった期間はどうなりますか?
再オープンは権限が必要な操作で、理由とともに記録されます。その期間からすでに発行したレポートは、再び締めた時点で「差し替え済み」と表示されます。
AIが誤った勘定科目で転記した場合、責任は誰にありますか?
貴社にあります。だからこそ、しきい値は貴社が設定します。自動転記も通常の仕訳なので他の仕訳と同様に修正でき、推奨とその確信度が監査証跡に残るため、修正の経緯がわかります。信頼が積み上がるまでは、しきい値を高めに設定してください。
複数の法人に対応していますか?
法人ごとに帳簿、勘定科目表、決算を分けて持ちます。連結ビューは閲覧専用です。連結ビューに書き込むと、その仕訳がどの法人のものか不明確になるためです。
グループウェアとHRなしで、財務だけを使えますか?
使えます。決裁と給与仕訳は自動転記ではなくインポートで取り込むため、毎月の作業は少し増えますが、帳簿そのものは何も変わりません。
TT99がTT200に代わりました。TT200のデータはどうなりますか?
旧勘定科目は適用開始日付きのマッピングで新しい勘定科目表へ移行し、最初のTT99期間を開く前に、最後のTT200期間と期首残高を照合します。締め済みの期間は転記時の勘定科目表とマッピングを保持するため、昨年の財務諸表もそのまま再現できます。2026年1月1日以降の期間はTT99で転記されます。
本社は自社の会計基準で報告しています。どのレートを使うべきですか?
それは本社の方針で決めることで、システムは3つの基準を並べて表示し、選択が見えるようにします。IFRS(IAS 21)では通常、損益は取引日レートまたはそれに近似する平均レートで、貸借対照表は期末レートで換算し、その差額はその他の包括利益に計上します。扱いは本社が採用する会計基準によって異なるため、このページの期末レートによる損益表示は管理会計用として示しています。基準は監査人にご確認ください。
電子インボイスは取り消せなくなりました。誤りはどう訂正しますか?
誤った売上インボイスは、原本を参照する差替インボイスまたは修正インボイスで訂正し、両方が記録に残ります。この流れは政令70/2025号で改正された政令123/2020号に従っており、ケースごとの正確な記載内容は導入時に税理士と確認します。
移転価格文書も作成してもらえますか?
準備資料までを作成します。関連当事者リスト、取引種類別の内部取引合計、開示付属書の下書きを、すべて転記済みの仕訳から作ります。文書そのものと価格分析は、税務アドバイザーの領域です。
外部監査人は帳簿をどのように閲覧しますか?
締め済み期間に限定した閲覧専用の役割で閲覧します。監査人は決裁文書と請求書が添付された仕訳を開き、監査証跡をたどり、監査に必要なデータをエクスポートできますが、何も変更できません。
料金
財務は1法人あたり月額 ¥17,550(3,000,000₫)から
人数ではなく法人単位の料金です。3人の財務チームで500人規模の帳簿を運用できるからです。決算管理と本社報告が含まれます。期首残高と過去データの移行は別途お見積もりします。